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冷やご飯はダイエットの味方!?
秘密は大腸まで届く「レジスタントスターチ」

ダイエットのための食事制限といえば、ご飯を抜くことや糖質制限を連想するかもしれません。しかし、実は"冷やご飯"に含まれる『レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)』は、腸内をキレイにする働きがあるのです。

冷やご飯はダイエットの味方!?その理由は?

ダイエット中の方は、糖質、その中でも白ご飯を控えるべきと思われがちですが、冷やご飯は温かいご飯と比べて2つの嬉しいポイントがあります。

理由① ご飯が冷えて生まれる物質が腸内をキレイに

ご飯は冷えることで『レジスタントスターチ*』という物質が生まれます。別名、『難消化性でんぷん』とも呼ばれ、食物繊維のように分解しにくい構造をしています。
そのため、本来でんぷん(糖質)はブドウ糖に分解されてから小腸で吸収されますが、この『レジスタントスターチ』は消化されずに大腸まで届いて、腸内をキレイにする働きがあるのです。

*レジスタント=消化されない スターチ=でんぷん

column.pngレジスタントスターチと食物繊維

腸活や便秘にいいといわれている食物繊維には2種類あります。
腸内細菌のエサにもなり善玉菌のサポートをする「水溶性食物繊維」と、
便のかさを増やしてお通じをよくする「不溶性食物繊維」です。
『レジスタントスターチ』はこの両方の食物繊維の働きを兼ね備えています。

理由② 咀嚼回数が増える

冷たいご飯は温かいご飯に比べて硬いため、自然に噛む回数が増えます。そうすると『DIT反応(食事誘導性熱代謝)』が高まるという効果もあります。
食事をしていると体がポカポカ温かくなってきたという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。それがDIT反応です。この反応が高まると、内臓の働きが活発になり、エネルギーを消費して代謝量が増えます。

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11回、冷やご飯をよく噛んで食べよう

ダイエット中も炭水化物を食べたい!そんな方は1日1回、茶碗1杯分の冷やご飯を食べるのがおすすめです。冷やご飯といっても、手で触れて熱を感じないくらいの温度以下ならOK

ポイントは、少し硬めに炊くこと。酢飯を炊くときのように水はやや少なめにします。
玄米や雑穀米でもOKです。白米より栄養価も噛みごたえもあるので、さらにダイエット効果もアップ。

食べるときは、一口30回を目安によく噛むことを忘れずに。よく噛んで食べることで、脳の中枢神経が刺激され、満腹感も得られます。

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冷やご飯と合わせてからだに良い菌(善玉菌)も摂取すると、さらに嬉しい効果も。善玉菌は『レジスタントスターチ』をエサにして「短鎖脂肪酸」という酸を作り出すのですが、この「短鎖脂肪酸」は腸の健康に大きく関わり、脂肪の蓄積予防にも貢献するといわれています。

日々の暮らしに腸活(腸内環境を整える活動)を取り入れて、善玉菌と「短鎖脂肪酸」いっぱいの腸内環境に整え、太りにくい体質を目指しましょう!

column.png冷やご飯は冷凍でもいいの?温めて食べても効果は同じ?

レジスタントスターチは時間をかけて冷めていく間に増えていきます。
そのため冷凍より冷蔵保存がおすすめです
(※常温の場合は雑菌が繁殖しやすいため長時間常温保存は控えましょう)。

食べる際にレンジなどで温め直すとレジスタントスターチ量は少し減ってしまいますが、
炊きたてご飯よりは多く含まれています。
冷やご飯に温かい汁物をかけた場合のレジスタントスターチ量は変わりませんので、
カレーやお茶漬けをして食べるのも良いかもしれません。


白鳥 早奈英先生

栄養学博士。健康運動指導士。日本で初めて、栄養学的な面から「食べ合わせ」を提唱。
著書に『1日1回冷やごはんダイエット』(海竜社)他多数。