離乳食期から意識しておきたい!子どもの腸内環境を整えよう

読み物赤ちゃんのおなか相談室離乳食期から意識しておきたい!
子どもの腸内環境を整えよう

最近よく聞く、「腸内環境」や「腸内フローラ」。
大人はもちろん、子どもの毎日の元気にも関わる、話題のキーワードです。
健康な腸は日々の生活や毎日の食生活から生まれるもの。
離乳食をはじめるころから意識して、スッキリした快腸ライフを送るサポートをしてあげたいですね。

話題の「腸内フローラ」
「腸内環境」って?

話題の「腸内フローラ」「腸内環境」って?

ヒトの腸内には、1,000種1,000兆個以上もの細菌が生息しており、その様子がお花畑のように見えることから「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼ばれています。
さらに、腸内フローラは「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の大きく3つに分類され、それぞれの菌の数のバランス(腸内環境)は、毎日の食事や体調、年齢などたくさんの要因によって、日々変化します。

善玉菌

体によい働きをする菌。
乳酸菌やビフィズス菌など。
悪玉菌の増殖を防いだり、有害物質の排出を促しておなかの調子を整えます。

悪玉菌

体に悪い働きをする菌。
ウェルシュ菌など。
腸内で有害物質をつくります。

日和見菌

どちらにも属さない菌。
バクテロイデスなど。
善玉菌・悪玉菌の優勢な方の味方をします。

腸内フローラはママから
子どもへの贈り物

腸内フローラはママから子どもへの贈り物

ママのおなかの中にいる赤ちゃんはほぼ無菌状態です。
産道でのママの腸内細菌との接触、産後のスキンシップや食事を通じて腸内細菌を獲得していくといわれています。

生後5日目ごろは、赤ちゃんの腸内細菌のほとんどが善玉菌のビフィズス菌ですが、離乳食をはじめると日和見菌や悪玉菌も増え、腸内フローラのバランスが崩れて赤ちゃんの便秘や軟便の原因になることもあります。

赤ちゃんの腸内フローラのバランスは変わりやすく、善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌など)が優勢な腸内フローラを保ってあげることが大切です。

腸内環境を整えると
どんないいことがあるの?

腸内環境を整えるとどんないいことがあるの?

腸内フローラのバランスがくずれて悪玉菌が増えすぎてしまうと、腸内で有害物質が増えてしまい、その結果、便秘や軟便などを引き起こします。
腸内環境を整えておくと、おなかの悩みだけでなく、腸内環境の乱れによる肌荒れや口臭、体臭などの改善にもつながります。

バランスのいい
腸内環境へ!

バランスのいい腸内環境へ!

腸内環境を整えるには善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌など)を優勢に保つことが大切ですが、食物繊維はその善玉菌の活動を活発にするといわれていて、幼いころから積極的に摂りたい栄養素でもあります。
食物繊維には2種類あり、不溶性2:水溶性1のバランスが理想的とされています。

不溶性食物繊維

豆類やきのこ類、野菜、果物などに多く含まれています。
腸の運動を活発にして、便通を促します。有害物質を排出してくれます。

水溶性食物繊維

わかめや昆布、果物などに多く含まれています。
脂肪・糖分の吸収を緩やかにし、善玉菌を増やしてくれます。

食物繊維が豊富な食材・食品例

野菜類:スイートコーン、さつまいも、ごぼう、にんじん、大根、レンコン
豆類:大豆、枝豆、いんげん、あずき
きのこ類:しいたけ、えのき、しめじ、きくらげ、おから
果物類:バナナ、りんご
海藻類:わかめ、ひじき、めかぶ、昆布

監修 奥田 真珠美(おくだ ますみ)先生

愛知医科大学小児科学講座 特任教授

和歌山県立医科大学医学部卒業後、社会保険紀南綜合病院、済生会有田病院、和歌山労災病院、兵庫医科大学ささやま医療センター等を経て現職。
【専門】小児消化器、小児感染症(ヘリコバクター・ピロリ、腸管感染症、胃癌予防、慢性便秘など)。

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