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乳酸菌の可能性

乳酸菌の可能性

乳酸菌が健康にいいと注目されてから、100年と少し。整腸作用の他にも、乳酸菌にはさまざまな可能性があることが明らかになってきました。

たとえば、食中毒。腸内環境が乱れて腸の抵抗力が落ちると病原性細菌の侵入・増殖を抑えられなくなってしまいます。
乳酸菌は腸を健康にして、O157などによる食中毒などを防ぐ働きもしているのです。

また、アレルギー疾患の改善、免疫力アップ、生活習慣病の予防・改善などとの関係についても研究が進んでいます。
乳酸菌のこれからに、ご期待ください。

  • 可能性 1インフルエンザウイルス感染に伴う症状を緩和
    (動物)

    高齢者は免疫力が低下し、インフルエンザウイルスに感染すると重症化する危険性が高くなるため注意が必要です。インフルエンザウイルスに感染したマウスに2週間前からビフィズス菌MM-2を投与したところ、免疫力をあげることで症状を緩和することができました。

    試験の結果

    インフルエンザウイルスに感染したマウスに症状(毛並み・呼吸・運動性)が現れたが、ビフィズス菌MM-2を予防的に投与すると、症状スコアが改善し、下気道のインフルエンザウイルス増殖を抑制し、さらに肺と脾臓におけるNK活性が上昇した。

    症状スコア
    症状スコア means±SD (n=20 for each group).
    *, P<0.05; **, P<0.01; ***,P<0.001 by the Mann–Whitney U test.
    下気道のインフルエンザウイルス感染価 ※ウイルス感染価とは、細胞感染性を持つウイルス粒子の数のこと
    下気道のインフルエンザウイルス感染価※ means±SE (n=8 for each group).
    **, P<0.01 by Student’s t-test.
    Kawahara T,et al:Microbiology and Immunology 59(1):1-12,2015
    NK活性 ※NK活性が上がると、免疫力が上がる
    NK活性※
    means±SE (n=8 for each group).*,P<0.05;***,P<0.001 by Student’s t-test.
    Kawahara T , et al:Microbiology and Immunology 59(1):1-12, 2015
    ABSTRACT: Irritable bowel syndrome (IBS) is a chronic functional disorder characterized by abdominal pain and abnormal bowel function. Probiotics are used in clinical practice to treat bowel movement disturbances in IBS patients. However, it is not clear if probiotics are useful for treatment of the abdominal pain associated with visceral hypersensitivity. The aim of this study was to investigate the effect and mechanism of action of a probiotic bacterium, Streptococcus faecalis 129 BIO 3B (SF3B) on visceral pain threshold using a 2,4,6-trinitrobenzene sulfonic acid (TNBS)-induced rat visceral hypersensitivity model. In TNBS-treated rats, a decrease in the visceral pain threshold of the distal colon was observed, and improvement in the threshold reduction was observed by repeated oral administration of SF3B. SF3B dose-dependently suppressed the degranulation of rat peritoneal mast cells induced by compound 48/80. These results suggest that oral administration of SF3B may prevent the abdominal pain associated with colonic pain threshold by inhibiting degranulation of mast cells in the distal colon of IBS patients.
  • 可能性 2ロタウイルス感染による下痢を抑制
    (動物)

    乳幼児期にかかりやすいロタウイルス胃腸炎は、下痢や吐き気といった症状が現れます。ロタウイルスに感染した乳のみマウスにビフィズス菌G9-1を投与したところ、下痢の発症率は低下し、盲腸・結腸内容物中のロタウイルスの増殖を抑制しました。

    試験の結果
    ビフィズス菌G9-1の投与によりロタウイルス感染時の下痢を抑制した。
    下痢発症率 下痢発症率 means ± S.E. (n = 6 litters for each group).
    *p < 0.05 by the Mann-Whitney U test.
    盲腸・結腸内容物のロタウイルス感染価 ※ウイルス感染価とは、細胞感染性を持つウイルス粒子の数のこと 盲腸・結腸内容物のロタウイルス感染価※ (n = 5 or 6 pups for eachgroup). **p < 0.01 by the Mann-Whitney U test.
    T.Kawahara,et al : PLOS ONE12(3):e0173979. 2017
  • 可能性 3ロキソプロフェン誘起小腸傷害に対するプロバイオティクスの効果
    ロキソプロフェン単回投与により誘起される小腸傷害に対して、プロバイオティクスを7日前から投与しておくと、傷害を有意に抑制することがラットの試験で確認されました。今後、ロキソプロフェン誘起小腸傷害に対する予防および治療の手段として期待されます。 ロキソプロフェン誘起小腸傷害に対する乳酸菌、ビフィズス菌G9-1の効果

    ロキソプロフェン誘起小腸傷害に対する乳酸菌、ビフィズス菌G9-1の効果
    (対照群を100とし、乳酸菌またはビフィズス菌G9-1を前投与した時の傷害面積の比較)

    (出典:天ヶ瀬紀久子 他:薬理と治療42(8):581-589 , 2014)
  • 可能性 4腹痛(内臓知覚過敏)の軽減を確認
    (動物)
    過敏性腸症候群(IBS)患者において日常的に起こりうる消化器症状の一つに腹痛があります。フェーカリス菌129 BIO 3Bには腹痛を軽減する可能性があることがわかりました。
    試験の結果

    乳酸菌(フェーカリス菌)により腹痛(内臓知覚過敏)が軽減した

    鼻づまりの度合い(対象群に対する割合) Mean±SEM (n=8)
    # : p<0.01 compared with sham
    †:p<0.05,††:p<0.01 compared with control
    Shimakawa M,et al:International Journal of Probiotics and Prebiotics 12(4):167-174,2017
    Copyright © 2017 by New Century Health Publishers, LLC
  • 可能性 5虫歯・歯周病
    腸と同じように、口の中にもさまざまな細菌がすんでいます。そこでも乳酸菌は善玉菌として活躍。
    虫歯や歯周病、口臭の原因菌が増殖するのを防ぎ、虫歯などにならないようにはたらきます。 虫歯・歯周病 (ビオフェルミン製薬研究所 調べ)
  • 可能性 6感染抑制

    プロバイオティクス(乳酸菌やビフィズス菌など)には、病原菌と戦う免疫細胞を活性化させるはたらきがあります。乳酸菌やビフィズス菌によって、感染から体を守り、強く健康な体づくりに役立ちます。大腸菌から腸を守る乳酸菌とビフィズス菌マウスに病原性大腸菌を投与すると腸の内壁にある柔毛が破壊されますが、2種の乳酸菌(フェーカリス菌129 B10 3B, アシドフィルス菌KS-13)とビフィズス菌G9-1を摂取しておくとダメージもなく正常な状態を保つことがわかりました。

    病原性大腸菌に破壊された柔毛病原性大腸菌に
    破壊された柔毛
    乳酸菌摂取により正常に活動を続けている乳酸菌とビフィズス菌摂取により
    正常に活動を続けている
    本間道ら: 学術映画「腸絨毛と細菌」(制作・アイカム)
    1970 ベニス・パドバ国際科学・教育映画祭 医学部門第一位賞(銀牛頭賞)
  • 可能性 7生活習慣病

    ビフィズス菌G9-1には、過剰なコレステロールや中性脂肪を下げたり、血糖値が上がるのを抑えるはたらきがあります。高脂血症や糖尿病といった生活習慣病の予防や改善に、ビフィズス菌G9-1の力が期待されています。

    血中中性脂肪 (Ohno H, et al : Bioscience and Microflora 23(3) : 109-117 , 2004)
  • 可能性 8授乳期のストレスによる成長後への影響を抑制
    (動物)

    兵庫医科大学(三輪主任教授、福井准教授)との共同研究で、ストレスと腸内細菌に関する実験を行いました。授乳期にストレスを感じると、成長後のストレス耐性が低下することが知られています。授乳期のマウスにビフィズス菌G9-1を投与したところ、成長後のストレス耐性の低下は見られませんでした。

    試験の結果

    ストレスを与えた授乳期のマウスにビフィズス菌G9-1を同時に与えると、成長後の血中コルチコステロン濃度※ の上昇と、排便数の増加を抑制した。
    ※血中コルチコステロンはストレスにより増加する。

    血中コルチコステロン濃度 血中コルチコステロン濃度  n = 8 in each group Significantly greater than control: *P < 0.05.
    Significantly smaller than the MS group: †P < 0.05,††P < 0.01.
    Tukey-Kramer and Steel-Dwass test
    排便数 排便数 Hirokazu Fukui et al:Scientific Reports 8(1):2018

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