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便秘

今こそ知りたい
“便秘”ってナニ!?

便秘(便秘症)はごくありふれた症状ですが、悩んでいる人は非常に多く、日本人の1割程度ともいわれています。患者さんの訴えも「3日も出てない」「出してもスッキリしない」「コロコロした便ばかり」と様々です。
便秘は、病名ではなく状態を表す名前。医学的には「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されていて、排便の回数が少ないからといって、必ずしも「便秘」とは限りません。便秘のことを正しく理解して、予防や改善につなげましょう!

あなたはどっち?
便秘のタイプ

\なかなか出ない/
排便回数減少型

排便回数や排便量が減少することで腸内に便が留まり、腹痛などの原因に。

\スッキリしない/
排便困難型

排便回数はあるが、うまく排便できないため力んだり、残便感が生じたりする。

慢性便秘は、大きく「排便回数減少型」と「排便困難型」の2つに分けられます。患者数は排便困難型の人が多く、全体の約7割を占めています。便秘になると、腹痛や残便感の他、仕事や家事、睡眠などにも影響を及ぼし、QOL(生活の質)の低下にもつながります。

ブリストル便形状スケール

英国ブリストル大学のヒートン博士が考案した「ブリストル便形状スケール」では、便の形状と硬さを7タイプに分類。健康的な便の状態であるタイプ4を目指しましょう。

タイプ1 硬いコロコロ便
タイプ2 ソーセージ状の硬い便
タイプ3 ヒビ割れがあるソーセージ状
タイプ4 なめらかなソーセージ状
タイプ5 半分固形の柔らかい便
タイプ6 不定形の泥状の便
タイプ7 固形物のない液体状の便
便の状態を知ろう!

Lewis SJ, Heaton KW. Stool form scale as a useful guide to intestinal transit time.
Scand J Gastroenterol 1997;32:920-4より作成

便秘症の診断基準

  • 排便の4回に1回は強くいきむ必要がある
  • 排便の4回に1回はコロコロの便あるいは硬い便(上記のタイプ1か2)である
  • 排便の4回に1回は残便感がある
  • 排便の4回に1回は直腸肛門の閉塞感や詰まった感じがある
  • 排便の4回に1回は手を使った排便介助が必要である
  • 自発的な排便回数が週に3回未満である

上記6項目のうち、2項目以上を満たしている人は「便秘症」の可能性があります。さらに、6カ月以上前から症状があり、最近3カ月間は上記の2項目以上を満たしている人は「慢性便秘症」の疑いがあります。何らかの疾患が原因の可能性もあるため、一度、専門医に相談してみましょう。

高齢者は
便秘になりやすい!?

高齢化に伴い、高齢者の便秘も増えています。
加齢による身体機能や生活習慣の変化が関係しています。

加齢により便秘になる原因 筋肉量の低下 水分摂取量の減少 食事摂取量の減少

日本における便秘の有訴者率

日本における便秘の有訴者率

バランスのよい
腸内環境がカギ

腸内には約100兆個、1000種類もの腸内細菌が生息していて、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つのグループに分けられます。
悪玉菌より善玉菌が多い状態が、バランスのよい腸内環境。しかし、食生活の乱れなどによって腸内のバランスが崩れると、悪玉菌が増加し、下痢や便秘など体に悪影響を及ぼします。

※ただし、この区分は必ずしも科学的に明確な基準があるわけではなく、条件によってはいわゆる善玉菌であっても体に悪い影響を与える場合があります。

便秘が続くとどうなるの?

便秘そのものが悪化

便は腸の中に長時間留まっていることで水分が失われ、硬くなっていきます。それによって一層出にくくなり、便がどんどん溜まっていってしまいます。

日常生活にも悪影響

QOLの低下は患者さんにとって非常に大きな問題です。トイレの時間が長くなったり、外出する気がなくなったりと、普段の生活にも悪影響を及ぼします。

悪玉菌が増加し
様々な病気の原因に

便秘によって悪玉菌が増加すると、悪玉菌が産生する毒素が腸の壁から血液中に侵入してしまいます。その毒素が全身に運ばれ、腎臓病や心疾患など様々な病気のリスクを高めます。

便秘改善のテクニック

普段の生活を見直すことも便秘改善のポイントです。
お腹に優しい生活で、スッキリ快便を目指しましょう!

バランスのよい食事を

1日3食、バランスのよい食事を摂るように心がけましょう。特におすすめなのが、現代人に不足しがちな食物繊維。野菜や海藻、豆類などに多く含まれます。水分補給が不十分だと便秘につながるため、食事の際は水分摂取も忘れずに。

トイレ習慣を身につける

「時間がない」「便意がない」などの理由で、朝トイレに行かない人も少なくないのでは?便意がなくても、決まった時間に行くことが大切。毎朝のトイレが日課になるように習慣づけましょう。

乳酸菌などの
プロバイオティクスの摂取も

プロバイオティクスとは、体によい影響を及ぼす微生物や、それらを含む食品のこと。プロバイオティクスを摂取すると腸内環境がよくなり、排便回数が増加するなど便秘の改善につながります。

トイレでは“考える人”に

フランスの彫刻家、オーギュスト・ロダンの代表作『考える人』。これこそまさに、トイレでの理想的な座り方です。座った人間の直腸は、横から見ると「くの字」になっていて、便が出にくい状態。この彫刻のように少し前かがみになることで、直腸がまっすぐになり便が出やすくなります。

便秘は軽く考えられがちですが、悩んでいる人にとってはつらく深刻な問題。患者さんの中には「便秘が改善されたことで人生観が変わった」という人もいるほどです。
便秘を秘めごとにせず、気軽に医師に相談しましょう!

記事の監修 : 横浜市立大学大学院 医学研究科
肝胆脾消化器病学教室 主任教授
中島 淳先生

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