おなかの悩みから選ぶ
過敏性腸症候群(IBS)

こんなあなたは......
過敏性腸症候群(IBS)かも?

大事な試験や部活の試合前など“ここ一番”という時に決まって腹痛に......。

通勤・通学の電車で便意をもよおし、途中下車してトイレに行くこともしばしば。

席を立ちづらい時やトイレに行きにくいような状況の時に限って便意に襲われる。

大切な会議などで発表しなければならない時、緊張でお腹が痛くなる。

そもそも......
IBSって何??

出勤途中の電車や大事な場面で急にお腹が痛くなる。病院で検査をしても異常が見つからず、ますます不安になる——。
過敏性腸症候群、通称IBS(irritable bowel syndrome)は、主にストレスや不安感などが原因となって下痢や便秘を繰り返す病気です。命にこそ直接かかわりませんが、生活の質を著しく低下させる厄介な病気で、現在では日本人のおよそ7人に1人がIBSを患っているとされています。

IBSの分類

IBSは便の状態から4つのタイプに分類されます。

下痢型

軟便や水様便が多く、
男性に多い症状

便秘型

硬便やコロコロした
便が多く、
女性に多い症状

混合型

下痢症状と便秘症状を
繰り返す

分類不能型

3つのいずれにも
当てはまらない

IBSの症状は
お腹だけじゃない!

脳と腸はお互いに関連し合っていることから、IBSでは腹痛や下痢・便秘といった腹部の症状だけでなく、精神的な症状や全身の症状がみられることもあります。

IBSでみられる症状 抑うつ感 不眠 不安感 疲労感 頭痛 食欲不振 など

IBSセルフチェック

もしかしたらIBSかも......と思った人は早速セルフチェックを!

(1)ここ3カ月の間に腹痛が週1回または月4回以上ある。

(2)腹痛があり、以下の項目の2つ以上が当てはまる。

  • 腹痛は排便に関係している。
  • 腹痛のある時期と排便の頻度が減ったり増えたりする時期が重なる。
  • 便が軟らかくなったり硬くなったりする現象と腹痛の時期が重なる。

(1)と(2)が該当するようならIBSの疑いがあります。
一度、医療機関で相談してみましょう。

脳と腸はつながっている!?

人間はストレスを感じた時に手に汗をかいたり、心臓がドキドキしたりすることがあります。それと同じように、腸でも腹痛が起こったり、便意をもよおしたり、逆に便が出にくくなったりします。これは、脳と腸が自律神経やホルモン、神経伝達物質などの働きを通じて密接に関連しているからです。

負のスパイラル

IBSの治療では、腸内環境の改善やストレスを緩和することで、この悪循環を断ち切ることが大切です。

脳と腸をケアして
IBSの改善へ!

IBSを改善するには、お腹の調子を整えるだけでなく、ストレスをためないことも大切です。
食事や運動といった日頃の生活習慣を見直して、お腹と心にやさしい生活を心がけましょう。

バランスのよい食事

脂っこい食事や加工食品の過剰摂取は、腸に負担をかけてしまいます。一汁三菜のバランスのよい食事で腸内環境を整えましょう。

規則正しい生活を

運動不足や睡眠不足もストレスをためる原因に。
早寝早起きや適度な運動で、規則正しい生活のサイクルを保つことが大切です。

心をおだやかに

芸術やスポーツなど、自分の興味のあることでストレスを発散させましょう。だからと言って、タバコやアルコールなどに頼るのはNGです。

プロバイオティクスを摂る

プロバイオティクスとは、体によい影響を及ぼす微生物やそれらを含む食品のこと。プロバイオティクスを摂取して、善玉菌が優勢の腸内環境を維持しましょう。

※一般的にはこのように言われていますが、一部のIBSの人には高FODMAP食品を控えた食事も推奨されています。
詳しくは記事後半の「IBSの新常識?❶」をご参照ください。

バランスのよい腸内環境に

腸内には様々な種類の腸内細菌が多数生息しており、主に「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3グループに分けられます。
悪玉菌より善玉菌が多い状態が、バランスのよい腸内環境。しかし、食生活の乱れなどによって腸内バランスが崩れ、悪玉菌が増加すると、下痢や便秘など体に悪影響を及ぼします。そのため、日頃から乳酸菌などを積極的に摂るなどして、善玉菌を優勢にした腸内環境を維持することが大切です。

※ただし、この区分は必ずしも科学的に明確な基準があるわけではなく、条件によってはいわゆる善玉菌であっても体に悪い影響を与える場合があります。

IBSはストレスが関係しているため「気持ちの問題」と誤解されがち。
お腹の調子が悪いくらいで病院に行くのは
気が引ける......。
そんな風に思わず、気軽に医師に相談しましょう!

記事の監修:東北大学大学院医学系研究科
心療内科学分野 教授
東北大学病院 心療内科長 福土 審先生

IBSの新常識?❶
腸によいといわれる食品も
IBSの人は注意が必要?

近年、IBSの食事療法として注目されているのが、高FODMAP食品を控えた食事です。FODMAPとは、4種類の発酵性の糖質の頭文字をとった言葉です。それらを含む主な高FODMAP食品は以下になります。

高FODMAP食品例

F
発酵性の(Fermentable)
O
オリゴ糖(Oligosaccharides)
豆類
小麦
たまねぎ
ごぼう
ニンニク
ソーセージ
納豆
など
D
二糖類(Disaccharides)
牛乳
ヨーグルト
アイス
クリーム
クリーム
チーズ
など
M
単糖類(Monosaccharides)
りんご
すいか
アスパラ
ガス
はちみつ
なし
グレープ
フルーツ
マーマ
レード
など
A
And
P
ポリオール(Polyols)
きのこ類
セロリ
さつまいも
●キシリトール
●ソルビトール
など

小麦や牛乳などの洋食によく使われる食品は、実は高FODMAP食品に分類されます。そのため、多くの人にとっては体によい食品でも、一部のIBSの人が摂り過ぎると場合によっては症状を悪化させてしまうことがあります。どの食品がIBSを悪化させるかは人によって異なります。
FODMAP食品を控える低FODMAP食を実践する場合は主治医に相談しながら行うようにしましょう。

IBSの新常識?❶監修 : 東北大学大学院医学系研究科
心療内科分野 教授 東北大学病院 心療内科長 福土 審先生

IBSの新常識?❷
男性に下痢、女性に便秘が
多いのはなぜ?

IBSは症状に性差があるのが特徴で、男性では下痢が多く、女性では便秘が多いといわれています。
その理由はよく分かっていませんでしたが、最近の研究によってその一端が分かってきました。

岐阜大学応用生物科学部・志水泰武教授らのこれまでの研究では、ラットの大腸内に痛みの刺激を与えると、脳から脊髄に向けて痛みを緩和する神経伝達物質が出て、それが腸の運動に影響を与えていることが分かりました。さらに最近の研究では、その痛みを緩和する物質がオスとメスで異なるため、症状に違いが出ることが分かったのです(下図)。

\ラットの研究で新たな発見/
オスとメスで神経伝達物質に違いが!

ラットの研究で新たな発見 オスとメスで神経伝達物質に違いが!

IBSには様々なことが影響します。今回の研究結果で分かったことはIBSのメカニズムの一部であり、全てが解明されたわけではありません。今後さらに研究を進めていくことが、一人ひとりに最適な治療の選択につながると期待されます。

IBSの新常識?❷監修 : 岐阜大学応用生物科学部教授
志水 泰武先生

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